遊びに来た親戚を連れて、地元の観光名所をまわっていた時のことです。団体の観光客の皆様が来ました。いつものことなので何とも思わなかったのですが、その日はガイドさんの説明が耳に届きました。ガイドさんの説明は分かりやすく、しかも聞きやすい。親戚にどう案内すれば分かりやすいかを考えていた私には、ガイドさんの説明の素晴らしさがよく分かりました。私は、旅行というと必ずフリープランを利用していました。行きたい所
ツアーに参加するか自由な旅をするか... の続きを読む
オイルショック後に海外進出に着手した企業としては、全日本空輸も注目される。全日空が、子会社である全日空エンタプライズを通じて海外でのホテル事業に乗り出しだのは、昭和五十年代になってからで、第一番目は、五十一年にフィリピンのマニラで、二番目は五十三年にシンガポールでそれぞれ高級ホテルを開業させた。両ホテルとも、同社が過半数の株を握る現地法人からの運営受託であるため直営と考えてよい。ただし、販売面に限
昭和五十年代に入り、全日空も海外のホテル事業に参入... の続きを読む
グレードや機能が異なる場合には、名称を一部変更ないしまったく新しい名称を用いることができる。たとえば、東急グループは、東急ホテルチェーン、東急インチェーン、東急ホテルズインターナショナルによるパンパシフィックホテルズのように、いずれも東急グループに属しながら、同質的なものをそれぞれ独立したチェーンとして展開している。自動車会社が、グレードや機能が異なる車種に対して、異なるブランド名を用いるのと同じ
グレード等が異なる場合、異なるブランド名を冠する... の続きを読む
「ウチは全室に露天風呂がついています」という最近流行の宿も疑うべきだ。黒川をはじめ、湯量が豊富だと聞いている温泉地でさえ、こういうスタイルの宿の話はほとんど聞かない。これに関連して、目下女性に人気のオーベルジュ、デザイナーズ旅館など、もっぱら雰囲気を売りにしている宿の多くは、賞味期限切れの湯を平気で提供しているから注意したい。「週刊ポスト」九月一七日号で、ニセ温泉として取り上げられた伊豆半島伊東市
「全室露天風呂尽き」は疑え... の続きを読む
首都圏からなら、栃木県の板室温泉などは穴場と言えます。新幹線を使えば都心から3時間弱。静かな湯治場ですが、設備の整った鉄筋の宿もあります。関西圏の方なら、奈良県南部の十津川村まで足を延ばすとよいかもしれません。湯泉地、十津川、上湯という3つの温泉を持つ、静かな山峡の温泉郷です。湯治を主休とした宿でも、一般の宿泊客を受け入れるところもあり、大抵は「旅館部」「湯治部」という呼び方で分け、別棟になってい
人の気配にさえ安らぎを感じるもの... の続きを読む
全身浴、半身浴、足浴などを何度かくりかえし、他人に迷惑にならないように洗い場でごろりと寝るのもいいでしょう。ほかに人のいない場合、私はよくやります。午後はたっぷり時間があるので、風呂から上がって休息したあとは外に出ましょう。温泉浴とウォーキングの組み合わせが最強の湯治術だと私は理解しています。体温を上げ、自律神経を整え、白血球の機能を適正にし、自己免疫力を高める最良の方法なのです。歴史のある温泉街
温泉効果の最たるものは熟睡と翌朝のさわやかな目覚め... の続きを読む
一般クラスのキャビンは決して広々というわけにはいきませんが、広いサンデッキをはじめ船上のパブリックスペースはホテルの比ではありません。キャビンはあくまでも睡眠をとり、プライバシーを守るためのスペースです。クルーズはキャビンの外をどれだけ使って楽しむかです。デッキでのんびりと読書に耽り、時には360度の大海原を眺めているだけで、なんとも気持ちよく時間が過ぎていきます。時間を忘れることのできる贅沢、そ
退屈が最高の贅沢... の続きを読む
中で一番胸を打つだのは「家族」という栃木県の学生が遺した絵。応接間だろうか。五人家族が楽しげに歓談している。テーブルの上には果物とコーヒーカップが並んでいる。傍らには蓄音機も置かれている。さぞや裕福な家庭だったのだろう、そう思ったが実は違った。実は貧しい農家の生まれで、復員出来たならこういう家庭を作りたい、そう願って戦地で描いた作品だというのだ。叶わぬ夢がそこにあった。この絵を自らの目に焼き付けて
家庭を思い描いた「家族」という作品... の続きを読む
「もう古いタイプの日本のホテルは行きたくない。かといって、ラブホテルのような施設は更に嫌だという若いビジネスマンが日本にも増えてきた。彼らはノータイで自分に合った生活を楽しみ、お仕着せのサービスなど受けたくない、そういう人々が新しい企業でも成功しているが、従来の日本のホテルは彼らに全く手をつけていない。そこをスターウッドは狙いたい」と統括社長は語る。IT企業を成功させた30代の日本人。勝ち組エグゼ
勝ち組ITセレブを狙って... の続きを読む
五分と経たないうちに、なんと料理を再開してくれたのだ。蕗味噌を添えたムツの味噌焼き、ホタテやエビ、海の幸満載の鍋、岩手牛の温泉蒸し、などなど。熱々出来立てが、ちゃんと間合いを置いて出てくる。調理場もじっと待機してくれていたのだろう。こんな時は風来坊でなくても、旅の情けが身に沁みる。「心」に優る調味料はない。この夜の料理の旨さは十二年経った今でもはっきりと甦ってくる。こういう食べ方だときっと夜中にま
一夜、いのちを預けることができる宿... の続きを読む
以上、温泉の根底には鉱泉という概念があること、鉱泉・温泉の温度条件はナウハイム決議にある「泉温が年平均気温より常に著しく高いもの」が根拠になっていることがわかっていただけただろうか。それにしても温泉法での「摂氏二五度以上」という温度条件は、自然に温泉が湧き出ていた時代の産物ではないだろうか。地下深く掘削して温泉開発をする現代には、これでは基準のハードルが低くなりすぎてしまった。地下にたたえられた水
中身の乏しい法律上の温泉が蔓延... の続きを読む
循環中に新しい湯が貯湯槽から一定間隔で送りこまれている。しかし、補われる新しい湯とはどんなものだろうか。これがろ過循環湯のチェックポイントとなる。個性豊かで中身が濃い、温泉愛好者を喜ばせる源泉ほど、スケールや湯の華を生じやすい成分が多く含まれる。温泉提供者側には油断ならない大敵といえるだろう。そのため、多くのろ過循環湯では、湯の香や色づきの元となる成分が、浴槽に注ぎこまれる以前に除去されてしまう。
「厳選一〇%、水九〇%温泉」... の続きを読む
米国ではその意味で、ホテル業が旅行業者からの独立性を維持している。しかしながら日本では、とくに旅館においてはセールス機能が旅行業者に握られているといってよく、最近では各大手旅行業者の系列化の動きに従わざるを得ないといった状態にある。このことは旅行業が手数料収入に依存する以上、旅行業としては同じ一〇%のコミッションならできるだけ高額かつ食事込みの料金を要求する傾向があり、消費者のニーズに宿泊業として
日本ではデータ通信回線による予約システムがチェーン... の続きを読む
「一般的に、従来の日本のホテル企業は決断が遅い」と言う外国人総支配人もいる。その人は、自分では当たり前のように走りながら考え、臨機応変に対処しようとしているのだが、周囲が追いつかないのである。柔軟性や融通性を重要視する人はほかにもいる。グランドハイアット東京のザビエル・デストリバッツ総支配人はこう語っている。「日本では一般的に、メニューにないもの、例えばサンドイッチの中のある具を抜いて作ってほしい
チームメンバーの心とやる気を活性化している... の続きを読む
窓辺から見た風景が脳襄に焼き付き、それが1つの思い出として残ることがある。山梨県富士吉田市のハイランド・リゾートに夜遅くチェックインし、そのまま休んで翌朝のこと。いつものように朝日を入れようとしてカーテンを開けたところ、雪を頂いた富士山の大きな姿が限に飛び込んできたのである。地理に関してあまり予備知識なく訪れたために、これほど間近に富士山が迫って見えるとは思っていなかった。が、逆にそれが幸いして、
窓辺の風景が脳裏に焼き付く... の続きを読む
いまから一〇年前、九四年八月に発行された『文話春秋』に掲載された帝国ホテルの雑誌広告がちょっとした話題になったことがある。その広告には「背中が気づかない節水」という宣伝文に続き、次の一文が載っていた。「……水が恋しい季節は、水が足りない季節でもあります。むやみに使うわけにはいきません。そこで、帝国ホテル客室のバスルームでは、お客様の背中に気持ちいい刺激を大切にしながら節水する、気がきく節水弁を使っ
新・いいホテルの条件... の続きを読む
東京では毎年のようにホテルが産声を上げている。六〇年以降、切れ目なく東京のどこかでホテルが誕生していることがお分かりいただけるだろう。ホテルニュージャパンが開業した前年の五九年、東京オリンピックの六四年開催が決定した。これをきっかけにして、東京に第一次ホテルブームが到来したとされているのだが、振り返ってみれば、第一次も第二次もなく、ブームが恒常的に続いてきたと言ってもいいかもしれない。こうした状況
開業ラッシュ... の続きを読む
わが国の旅行業の先駆として、伊勢詣りの御師を取り上げたい。御師とは、もと御祈師とか師職とも呼ばれたというが、はじめ伊勢神宮での祈願を、参詣人に代わって行なう神主のことであった。それがのちには、参詣人を伊勢まで案内し、そのための道中の宿の確保や食事の手配までを一手に引き受ける人びとを指すようになってゆく。伊勢神宮は本来、朝廷安泰のための祈開が行なわれるだけで、私的な祈願は許されていなかった。しかし、
伊勢詣りの御師... の続きを読む
「湯のやまにかねなりいでぬ範頼も頼家もあはれみし鐘の音聞ゆ−釈迢空」修善寺温泉は古刹曹洞宗修禅寺の門前町として開けた伊豆屈指の古湯である。修善寺は平安初期に弘法大師(空海)によって創建されたと伝えられる。桂川沿いの通りから石段を上がり切ると、重厚な山門に迎えられる。敷石の奥正面が本堂である。実慶作の重要文化財、大日如来坐像がある本堂とその右手前の宝物殿は必見だ。源頼家の面といわれる伎楽面が保管され
伊豆屈指の古湯... の続きを読む
シティホテルの味の醍醐味を求めるのなら、ドレスアップしてそのホテルのメインダイニングに一度は足を運ぼう。各ホテルが世界中からこれぞというシェフを雇い入れて、「当ホテルの味」と胸を張るのは、テナントとして入っているレストランではなく、ホテル直営のメインダイニングだからだ。メインダイニングは、ほとんどフレンチであることが多いが、最近ではフォーシーズンズ椿山荘東京がイタリアンに変更するなど、必ずしもフレ
メインダイニングは「当ホテルの味」... の続きを読む
「地域の人に信頼され、誇りにされ、愛されるシンボル的なホテル」(札幌グランドホテル)。「非日常の要求を満たすことができるホテル。ゆったりとした空間が無用の用をなしているホテル」(川奈ホテル)。「マニュアルにとらわれず、個々のお客様の要望を先読みしてお応えできるホテル。ホテル側のルールよりも、お客様のことを第一に考えられるホテル」(ザ−リッツ−カールトン大阪)。「スピード、クオリティなどにおいて、高
表現は違っていても…... の続きを読む
現在全国でもっとも宿泊客を集めているのは、箱根温泉である。箱根温泉といった場合、湯本、塔之沢、大平台、宮ノ下、堂ヶ島、底倉、小涌谷、二ノ平、強羅、木賀、宮城野、早雲山、大涌谷、仙石原、姥子、湖尻、芦之湯、湯ノ花、芦ノ湖、蛸川の二〇湯をさす。範囲もかなり広くなるので、宿泊者数で第一位になるのも当然と言えるかもしれない。箱根は現在の癒やしの時代にあって、非常によいロケーションに恵まれている。天下の険と
好調を続ける箱根の湯... の続きを読む
財布の紐が固くなる時代にあって、私たちの旅行の選び方は明らかに変わってきました。旅行の目的地、例えば温泉場一つとっても、どこに行くのか、どういう宿に泊まるのか、貴重なお金を使って行くのですから、選び方はより慎重になります。私は数年前から、旅の行動の決め手となるものがどこにあるのかを注意深く見つめてきましたが、いまは名づけるならば「確認の旅」の時代だと思います。例えば、伊豆の修善寺温泉に「あさば」と
「確認の旅」の時代がやってきた... の続きを読む
日本のなかでも、とりわけ代替医療に懐疑的な考え方をもっているのが、団塊の世代ではないでしょうか。これは多くの人が指摘していますし、その世代に属する私自身の実感でもありますが、団塊の世代はきわめて「科学信仰」の強い世代です。おそらく、日本の産業が一気に工業化した時期に生まれ育ち、テレビ、冷蔵庫、自動車といった「科学技術の果実」が身のまわりにふえていくことで豊かさを実感してきたために、それに対する「信
団塊の世代には温泉に「気分」だけを求める人が多い... の続きを読む
たとえば、夫婦水入らずで温泉めぐりなどしても、その温泉がマガイモノだったのでは台無しです。どうせ行くならホンモノの温泉に浸かって、そのすばらしさを心ゆくまで堪能してもらいたい。もちろん、これからお話しするのは団塊の世代だけに当てはまる温泉術ではありません。ホンモノとマガイモノの区別がつかない人、温泉は雰囲気だけよければいいと思っている人は、どの世代にもいるでしょう。しかし、日本人に「温泉DNA」が
「ホンモノ志向」の温泉観をもつように... の続きを読む
少し前に和歌山へ家族旅行に行きました。一日目は、まずポルトヨーロッパへいきました。かなり前に、ここができたころに行きましたが、そのころに比べると、ずいぶん感じが変わっていました。感じとしては、テーマパークというよりも遊園地になったというイメージです。それでも子供たちは乗り物乗り放題パスポートで、十分に楽しんでいました。また、昼ご飯は黒潮市場で、イクラ丼を食べました。ここのイクラ丼はほんとうにいくら
和歌山への家族旅行について... の続きを読む